体に様々な有効な働きがあるという事で世界で大ブレイクしているCBD。
しかし、このCBD、様々な商品、様々な用語があり、奥が深すぎて本当に混乱します。
今日は、数あるCBD製品の中から基本と言える「CBDオイル」と「CBDリキッド」の違いにについて説明させていただきます。
一言で申しますと
「オイル」は液を経口摂取して、胃腸からCBDを吸収するもの。
「リキッド」は気化して気道から吸い込み、肺でCBDを吸収するものです。
CBDオイル
あらかじめCBD成分がベースオイルに溶けこんだ状態にあるもので、これを舌下投与したり飲料、飲食して使います。
CBDは、成分の純度が高くなると結晶化してしまうため、オイルに薄められています。
希釈に使われるオイルは、ココナッツオイル、ヘンプシードオイル、パームオイル、オリーブオイルなど、様々なものが使われますが、元々食用にされてきたオイルを希釈ベースオイルに使っていますので、違和感なく体に受け入れることが出来ます。
CBDオイルの使用法
CBDオイル容器のキャップにスポイトが付いていますので、それで吸い上げたオイルを適量、舌の下にたらします。
しばらくしたら(約2分)、飲み込みます。
この方法は、舌下投与と言います。
舌下投与の目的は、舌の下に発達している毛細血管から成分を吸収させることにより、効果が速く現れやすく、また初回通過効果(肝臓で成分が分解されて効能が下がる)を回避します。
このほかドリンクや食品にたらして摂取することもできますし、カプセルに入っていてそのまま飲めばよいものもあります。
CBDオイルのメリット、デメリット
メリット
CBDオイルのメリットはいくつかあるのですが、なんと言ってもその使いやすさです。
後でご紹介しますリキッドのようにデバイス(摂取するための器具)が必要ないというのは大きなアドバンテージです。
例えばカプセルに入っているオイルでしたら、場所を選ばずに摂取することが出来ます。
また、CBDオイルは既に多数の種類の製品が出回っていて、選択の幅も広いのが特徴です。
CBDオイルは、作用時間が長く一度の摂取で5時間から長い場合8時間ほど続きます。
デメリット
CBDオイルのデメリットは、濃度が濃いものほど苦みが増す傾向があり、人によりにがてと感じます。
しかし、フレーバー付きの商品も増えてきて、苦みが抑えられたものが出回るようになってきています。
そのほかのデメリットとしては、日本ではまだまだCBDの消費者が少ないために、他国よりもCBDオイル自体の値段が高めになっています。
今後、日本でのCBD人気が高まって行き、販売量が増えれば、販売価格も下降傾向にむかうに違いありません。
CBDリキッド
CBDリキッドは、電子タバコのような方法でCBD含有の液体を熱で気化して、肺に取り込み体に吸収させます。
CBDリキッドはCBD成分をPG (プロピレングリコール)やVG (ベジタブルグリセリン)という成分に希釈し溶け込ませたものです。
PG は、麺類や餃子の皮、イカの燻製など、VG は甘味料、医薬品、化粧品などに使用され、既に私たちの生活に浸透している成分です。
CBDリキッドの使用法
リキッドを吸引デバイス(VAPE、ヴェポライザーなど)に装填し熱で気化させて吸引します。
CBDリキッドのメリット、デメリット
メリット
リキッドをヴェポライザーで吸引すると即効性があるのが特徴です。
前述のオイルでは、30分から1時間かかるのに対して、ヴェポライザーでは数分から数秒で体に作用します。
また、経口生体利用効率(最終的に体で作用する成分の割合)がオイルに比べ高いのが特徴です。
デメリット
リキッドを使用するにはデバイス(ヴェポライザーなど)が必要になりますが、これが思いのほかネックになります。
まずデバイス自体を購入する費用が必要ですが、購入時は種類が豊富すぎて初心者はどれを選んでよいか迷うところです。
また時々清掃や部品交換と言ったメンテナンスも必要です。
万が一故障した場合は予備のデバイスが無い場合は吸引できないという事も起こり得ます。
作用時間はオイル摂取に比べ短く、約2時間くらいと言われています。
結論(オイルとリキッドは、どちらが良いのか)
オイルとリキッド、どちらが良いのかは人により用途により変わる部分が大きいのです。
例えば、オイルは濃度が濃くなるほど苦(ニガ)みが増していきますが、リキッドのヴェイプ吸引でしたら逆に甘さを感じるので、それを好む人がいます。
また、人によってはオイルの苦みは気にならないけれど、それよりもリキッドに必要なヴェポライザーの管理や持ち運びがめんどくさいと感じるでしょう。
それぞれの長所、短所は人により感じ方が変わってきますので、自分に合った方法、または両方を使用して用途に合わせて使い分けるというのもよいでしょう。