医療大麻が様々な国で様々な疾患に対して使われ始めています。
中でも注目をされている使用目的が、癌の化学療法と医療大麻の組み合わせです。
化学療法では副作用が強く現れることが多く、そのため患者さんのQOLが下がってしまうのですが、医療大麻を併用することでそのリスクを大幅に減らすことが可能だとのこと。
ここにご紹介しますのは、卵巣癌に罹患されたシャイアンさんの治療体験記です。
シャイアンさんは、化学療法に医療大麻を取り入れたことで様々に恩恵を受けることが出来たと話しています。
化学療法と医療大麻を併用してみたら起こったこと
皆さんこんにちは、ワシントン州のシアトルで暮らしていますシャイアンです(その後フロリダに移住)。
私の癌の完治までの記憶を皆さんとシェアーしたいと思いここに書き記します。
23歳のある日、私の人生は突然、天と地がひっくり返ってしまいました。
卵巣癌のステージ4と医師からの宣告を受けたのです。
この宣告を受けるまでの私は、YouTubeチャンネルとインスタグラムそしてSNSで活躍するインフルエンサーでした。
専門は、フィットネストレーニング健康法で、特にアマチュアボディービル大会に参加した模様を伝えた動画がヒットをしました。
そのような、いかにも健康優良女子の私の生活が一瞬で反転してしまったのです。
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Chemo(化学療法)スタート
2016年8月から化学療法を始めることになったのですが、「化学療法はかなりしんどい」と体験者からいろいろ聞かされていたので、覚悟をしました。
その後、数えきれない回数の化学治療を受けました、長時間の手術、回腸ストーマ袋の取り付け、乳製品のアレルギー反応。
私の体重は59キロだったのが44キロまでさがり、骨と皮だけのようになってしまいました。
鏡で自分の姿を見るたびに「本当にこれが自分なのか、全くの別人ではないのか?」と信じることが出来ず、とても落ち込みました。
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しかし幸運だったことに、私を助けてくれた医療チームの方々が本当に素晴らしく、私を強く支えてくれました。
私の体形がどんなに変化しても美さは以前のままだと言ってくれ、私の心が落ちて行かないよう常に励ましてくれました。
そんな素晴らしいチームの方々が医療大麻の存在を教えてくれました。
大麻は「悪」だと決めつけていた私
ある日病院に見舞いに来てくれた父と義理の母が私に「THCとCBD(大麻に含まれる成分)を使ってみてはどうか」と進めてきました、私の化学療法の副作用があまりにもひどいので、見ていられなくなったようです。
しかし、最初私はその助言を受け入れることが出来ませんでした。
私は高校大学時代はアスリートで、マリファナは「悪である」という空気の中で過ごしてきたからです。
それに、友人たちから「ドラッグに逃げている中毒者」みたいに思われるのも嫌でした。
すると私の父(以前はマリファナ反対派だった)は、背中の癌を医療大麻で直した父の友人を連れてきて、マリファナがいかに有効かを二人で私に力説しました。
そしてついに私は折れ、彼らの言うとおりにすることにしました。
薬の副作用で体重減少、脱毛、疲労、時には水疱などは経験しましたが、運が良かったことに癌自体によるダメージはまだ起きていませんでした。
食欲の回復
私は医療大麻治療を12月からスタートさせました。CBDオイルと RSO オイル(THCが含まれている)を一日1グラムづつ摂取しました。方法はカプセルで一日に3粒を飲みました。
その効果は敵面で、吐き気が消えて病状が良くなっていきました。
医者と看護師が驚いていたことがありました、私がドキシルという極めて強いそして副作用の強い卵巣癌の薬を使用していた時に、これと言った副作用が出なかったことをです。(多少の水泡が舌には出ましたが)
医療大麻による恩恵で大きかったのはなんと言っても食欲の回復でした。
手術の後、私の消化器は非常にデリケートな状態になり胃がとても小さくなってしまいました。
私自身は一回に出される食事を完食したかったにもかかわらず、体が少量しか受け入れないことに大変ストレスを感じました。
手術の食事制限、また回腸ストーマ袋を取り付けたことで始まったアレルギー反応により、私の体重はみるみる減っていきました。
これ以上体重が減っていくのはマズイと焦った夫は、執拗に私に食べることを強要しました。
医療大麻を摂取し始めると私の体は食べ物を強く欲するようになりました、そう「マンチー」と言われる現象です。
旺盛な食欲のおかげで食事は毎回完食できるようになりましたし、それだけでは足らずにデザートも平らげました。
とにかく手に入るものはなんでも食べたいという状態になりました。
たまに油断すると食べれない状態に戻ることがありましたが、カンナビスを飲むとすぐにまた食べれるようになりました。
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睡眠障害が改善
食べれないという事のほかに、化学療法治療で悩まされたものが疲労感そして眠れないという現象でした。
副作用を抑える薬としてステロイドも使用していたのですが、そのステロイドの副作用が「目が冴えてしまう」というものでした。
ある時は72時間の間眠ることが出来ないという状態になりました。
疲れているのに眠ることが出来ず、目の下にクマが出来ていて顔はまるでゾンビのようで、ゾッとしました。
必死に寝ようと頑張りましたが、残念ながらいつも無駄な努力に終わりました。
私の心と体は治療で疲労しきっていて休む時間が必要でした。
調べてみた所、THC(マリファナの成分)は睡眠の問題解消に適しているという事が分かり、これが私が医療大麻使用を決定したもう一つの理由です。
それで、使ってみたところ大変よく眠れるようになり、朝爽快に目覚めることが出来るようになりました。
化学治療による強度の疲労感は実は大きな問題です。
しかし、治療者たちはこの事を患者に伝えないことが多いのです。
なぜなら、患者に必要以上に治療に対しての不安感、恐怖感を持たせたくないためです。
実際私も治療の疲労感で気持ちが鬱状態にまで下がり、この世界に生まれてきてしまったことを後悔するまでになりました。
ところが、医療マリファナのカプセルを飲み始めると直ぐに、疲労感は消え(しっかり眠れるようになったから)不安感も消えてしまいました。
心を開いてみましょう
私は卵巣癌に打ち勝てたのは、医療大麻のお陰だったということを強く確信しています。
ある人々は、「大麻は悪」という観念をかたくなに持ち続け、心を閉ざしてしまいチャンスを逃しています。
私もまさにその一人でした。
しかし、皆さんも大麻に対して心を閉ざさずに、真実を調べてみてください。
少し調べるだけで沢山の事実に出会い驚くに違いありません。
今回の癌治療の出来事は私にとって価値のある体験となりました。
人生にどんなに厳しい嵐が吹き荒れたとしても、笑顔と前向きな気持ちで立ち向かうことでそれを乗り越えることが出来るということがわかりましたし、今回の事で「強い自分」を知り、さらに自分に自信を持つこともできました。
現在私はフィットネストレーンングジムに戻り以前以上にアクティブで充実した日々を送っています。
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シャイアンのインスタグラム https://www.instagram.com/cheymarie_fit/?hl=en
ユーチューブチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC1nDuyIBDffXlMz-pCBzJ-A